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受講者の講義に対する感想

第1回
K君
 市原先生の講義のIntorodaucutionについて
成果を挙げる研究者・技術者について具体的な分析結果が紹介され、その調査結果は大変興味深いものであった。一つの仕事に集中してエネルギーを投入することが大きな成果を挙げることに繋がりやすいと考えていた。しかし、仕事の周辺を見渡し、さまざまな分野を見聞き、あるいは経験することがよい結果を生むという結果であった。以後の研究の時間の使い方を再考したい。

 
中田先生の講義について
安全とは既に存在するものではなく、作り出していくものだと学んだ。ヒューマンエラーの特性を考えると、個人レベルで対応できる範囲には限りがある。したがって、個人レベルで意識的に安全に気をつけるとともに組織の仕組みとして無意識的に安全に気を配らせ、仮に間違いがあったとしても大事には至らないシステムを構築することが重要だと感じた。しかし、組織の中にも講義で紹介された企業ポリシーや指揮監督、雰囲気といった、むしろ安全に反する行動を引き起こす組織エラーが存在している。これらの組織エラーを分析し、対策を講じ、その効果を検証すると言うサイクルを繰り返すことが必要であり、その結果、安全レベルの高い組織が出来上がることを学んだ。

第2回
G君
 先日の「研究マネージメント」の授業で、アーサー・D・リトル鰍フシニアアドバイザーとして業界で活躍しておる小久保先生の約4時間の講演を聞きました。その4時間に、小久保先生は休憩を取らずに経済、研究など幅広い分野までを話されました。その内容に感動し、小久保先生の能弁な姿が印象的でした。
 授業によって「全体像の重要性」及び「ビジョンの重要性」を認識しました。それらについて、以下に自分の感想を述べます。
 まず、「全体像の重要性」に対する認識です。全体像とは、研究或いは経営するときに、ただ目の前のことを重視すると共に、全体的なプロセスを考えることにより、全体的な進捗状況を理解することです。また、全体的なプロセスを考えることにより、2つのメリットがあります。ひとつはチャンスをつかむことです。中国のことわざに、「チャンスは常に準備がある人に訪れる」というものがあります。しかし、その準備はランダムな準備ではなく、目的がはっきりとある準備です。つまり、全体像を重視する人は、全体的な長所と不足及び今後の発展をしっかり分析することにより、全体の改善を目的として準備しているはずです。そのため、チャンスがあれば必ず見つけ、つかむことができます。
 全体像の重視により生じるもうひとつのメリットは、行き先を選ぶことです。現在のステップを越え、より大きい範囲から、より高い視点から見ると、前途がより明らかに見渡せます。そのため、将来に対して、仕事或いは研究のやりがいの有無が分かります。さらに、やりがいによって、もっとも適切な道を選ぶことができ、より短い時間でより効率的にゴールを達成できます。さらに、全体像を理解した上に、イノベーションを最大値までに発揮するため、ビジョンを創造することが重要です。なぜなら、目標までへ一歩一歩に努力するときに、いろいろな困難があるはずです。常にビジョンを考え、生じた希望によってたくさんの挫折から立ち上がり、困難を克服することができます。また、ビジョンを道標として考えつつ、ゴールへ向けて行くと、道に迷うことがありません。ゴールを目指し、まっすぐに進むことができます。

第3回
S君
 塩化水素の新規酸化プロセスの工業化を事例に、実験室レベルでは考えることのない省エネルギー・省資源の観点からのお話でとても勉強になりました。塩素の需要や塩化水素副生の問題なども初めて聞くのですが、塩化水素からの塩素の生成において、その触媒に酸化ルテニウムを使用するのには驚きました。私たちの研究の中で、電極に酸化ルテニウムを用いて電池の性能を向上させるというものがあるので、こんなところにも利用価値あるのかと思いました。特にこの触媒が用いられるというブレイクスルーのお話は非常に興味を持ちました。ブレイクスルーは専門性をきっわめるだけでは出てこず、「多様性」が重要で、それに執念と偶然が加わって初めて見つかるというものです。偶然はどうしようもないですが、1つの武器を磨くだけでなく、幅広い視野を持って開発・研究に取り込むことが大切なのだと感じました。
 また研究の計画において、」まず初めにやるべきことは技術の比較で、そのためには文献などデスクワークの中で済ますのではなく、自分の足で海外を問わず現地に出向くことが必要であるということにも驚きました。塩素を精製する様々な方法と、住友化学さんの方法を比較しているグラフが、話をうまく聞きだして作ったものだということはすごいと思ったし、簡単に見えるものにも多くの努力が含まれているものなのだと感じました。

第4回
H君
 まず、下火であるVPEという技術を長年研究されていたことに新鮮味を覚えました。企業の研究イメージは、利益最優先で、商品になる研究以外は淘汰されていき、基礎研究のようなものはなくなっていくものだと思っていました。しかし、時代の流れに乗るだけではなく、誇りを持てる技術を確立しておけば、いつか必ず武器になると思いました。先生は成長率と市場占有率のグラフから、企業内での研究テーマの位置づけをされていましたが、すべてて結果が出ていなくてもトータルで利益が出ていれば、いつか花咲くテーマにも投資ができるのだと理解しました。
 また、能力の方程式はとても参考になりました。知識、技術に比例するのではなく、態度、姿勢に比例しているのがポイントなのでしょう。

第5回
T君
 まず枝さんがトクヤマの会社について紹介してくださって、その規模と技術に驚きました。トクヤマとは共同研究をさせていただいているため、事業内容については聞いていましたが、その規模がここまで大きなものだったとは知りませんでした。またトクヤマの保有している特異な技術もすばらしいものであり、ポリシリコンなどの技術は世界的なものである事にはさらに驚かされました。このようなすばらしい企業と共同研究させていただけていることはとても名誉なことであるとことであることに改めて気づかされました。
  西島さんから説明いただいたCaF 単結晶の話では、結晶成長や結晶性評価技術についての説明や昨年のインターンシップの報告もあり、興味深いものでした。CaF 単結晶の値段を聞いたときには、その想像を超えた価格に驚きました。このような結晶の高付加価値な点は、我々の研究している結晶でもあるので、やはり同じ結晶成長という分野なのでと思いました。
 さらに柳さんよりAlN単結晶の話をしていただきました。これまでのトクヤマでのAlNの研究の流れやその成果などを知ることができ、企業などにおける研究の流れはその企業の体質によって違うのでしょうが、その企業の強みを生かした流れになっているのだと思います。トクヤマでのAlNの変遷は、放熱性に優れている多結晶のAlNから電子デバイスなどに用いる単結晶のAlNへと移り変わってきました。この移り変わりの中でも先の研究で得られた技術を応用して成功しているのだと思います。またトクヤマでは、大学との共同研究にも力を入れており、様々な成果を得ているとのことです。我々の研究成果が会社に還元される窓口となる共同研究はこれからさらに多くなっていくことが望ましいと思います。
 今回のこの講義ではトクヤマのことをよく知ることができ大変よかったと思います。もし博士後期課程に進学した際にはインターンシップに行ってみたいと思いました。

講義全体を振り返っての感想
E君
 大きく印象に残っている事は、自分の分野だけにとらわれず、それ以外にも目を向けることで、自分が自身の分野で何ができるのかを知り、研究に取り組む必要があるという事です.この事は、大学での研究に限らず、企業単位で勝ち抜いていくためにも、必要な視点だと思います。自社の強みを知るために、他社の製品や技術の特徴を知る必要があります。大学にいると、自分の取り組む研究が非常に有意義に感じがちですが、実は世の中のほんの一握りのサイエンスに手を触れているだけだということを、改めて実感しました。ですが、それが世の中にどういう影響を与えのか、を見つける事ができれは、取り組む意義はあり、また取り組む意欲も一層湧くのだと思いました。
 今後研究していく上での心構えを養うことができました。有難うございました。
 
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