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潟gクヤマ見学会


潟gクヤマ見学会
江里口 健一 君の研修が終わる直前の3月17日に、関係教職員と、来年度のD1、D2になる学生を中心とした希望者で潟gクヤマの徳山事業所の見学を行った。
 午前中は、潟gクヤマの会社と徳山事業所および研究開発の概要説明に引き続いて、徳山事業所全体の概略を見学させていただいた。午後は、江里口健一君が研修で行った解析に関する報告と質疑を行い、CZ法によるCaF2大型単結晶開発に関する説明を受けた後、CaF2大型単結晶の製造設備と構造解析関係の研究設備を見学させていただいた。本見学会の最後に、このインターンシップについての打ち合わせを行った。以下に要点を記す。
 潟gクヤマからは、装置の使い方や結果の解析に関する指導を十分に行うつもりでいたが、実際には本来の業務が忙しく、とても充分な時間を取れなかった。しかし今回は、あまりその必要が無かったのでうまくいった。全てのケースでこのように順調に推移するという保証はないし、異分野の人に入門から教えるということは難しい。したがって、事前教育から派遣研修までの間を準備期間としてもう少し時間をとり、必要な人には予め勉強をしてきてもらうと具合がよいという意見が出された。大学側からは、来年度からはその様な時間を取れると回答した。




打ち合わせの様子。左側が学生、正面左端が江里口君。その右側と手前
は潟gクヤマの方々。


 学生の幅を広げるという観点からは、学生の研究テーマと同じではない内容での研修が望ましいが、研修で実施するテーマが学生の研究テーマと離れすぎると、研修を受ける学生も指導する側も労多くして得ることが少なくなる可能性がある。したがって、テーマと学生のマッチングが重要であるという意見も出された。これについては、事前教育が始まるころまでに企業側からテーマを出してもらい、事前教育期間中もしくはその後で、マッチングのための機会を設けることが必要である。
 江里口君の研修の感想としては、土曜・日曜の過ごし方が難しいということであり、また、今回はCOEの発表会で研修について発表するために、途中で一度大学に帰ったが、大学に帰る機会がもう少し欲しいとのことであった。新入社員の研修では同期入社の人が大勢いるけれども、このインターンシップの研修では一人だし、学生だからあちこち出掛けることができるほどの金銭的なゆとりも少ない。休日の過ごし方は基本的には学生の問題であるとはいえ、メンタルヘルスケアという観点からどう考えるかは課題のひとつである。

以上